【神奈川県】実は深刻?止まらない医師不足



東京に次いで2位となる約900万人の人々が暮らしている神奈川県。東京都の南部に位置しており交通アクセスもいいことから、ベッドタウンとしてのニーズも高い都市です。

そんな神奈川県には11の医療圏があり、約300の病院と約7,000のクリニックを有しています。これは全国でも10位以内に入る数です。神奈川県内でもっとも医療機関の多い横浜北部医療圏には約15%の施設が、次いで相模原医療圏には約10%の施設が集中しています。これだけ見ると十分な数のようにも思えますが、人口10万人あたりの病院数を調べると3.7施設。全国平均の半分にも達していません。

医師の数は約19,000人と年々増えてはいますが、人口10万人あたりに換算すると全国39位の205.4人。医師不足はなかなか改善されていません。より細かく見ていくと、医科大学や附属病院が設置されている医療圏では全国平均を上回っているのに対し、他の医療圏では全国平均を下回っている、いわゆる医師の偏在が起きていることが分かりました。その打開策として初期研修医の採用実績アップや総合診療医の養成などを行い、地域医療に貢献する医師の確保を進めています。これと合わせて、医師不足が深刻な地域に関しては地域内の診療所と病院間の連携や病院機能の拠点化なども行っています。

医師不足の早期改善が求められている神奈川県ですが、医師の平均年収は全国平均1,496万円を上回る1,536万円と高水準。診療科別の年収を見ても、ほとんどの科で全国平均を上回っています。また、東急田園都市線や東急東横線、小田急小田原線沿線などは都心へのアクセスもよく、居住地としても人気の高いエリア。聖光学院高校、桐蔭学園高校、フェリス女学院高校といった医学部への進学実績を持つ高校も多く、教育水準も高いといえるでしょう。年収アップを狙いたいけどある程度の住みやすさも欲しい、そんな方にとって神奈川での勤務は狙い目かもしれません。

病院の医師と看護師

新たな医師の育成、そして地域格差のない医療サービスの提供をめざしている神奈川県。現状、求人を多く出して即戦力となってくれる医師を探している機関も多いようです。もし神奈川の医療機関への転職を考えているなら、こちらをチェックしてみてください。→神奈川の医師求人特集